【【【重要】】】カレーライスを混ぜて食べる人へ

​​ 人は、知らずしらずに様々なところで人に評価されているものかもしれない。 履いている靴 乗っている車 使っている財布 髪型 服装 会話の中身 住んでいる家 やっている仕事 様々なところで評価されているものかもしれない。 カレーライスの食べ方もその一つだと思う。(以下カレー) 眼の前でカレーを混ぜて食べる友人がいた。 カレー専門店でアジア系のお店だ。 僕は目を疑ってしまった。 混ぜて食べる人を目の前で見たので単にびっくりしたのた。 しかも、友人はここのカレーは混ぜて食べるとうまいから、お前も混ぜろというのだ。 中心にライスがあり、周りに色とりどりの食材がもられている。10種類だろうか。 天ぷらで上げたような卵、マッシュルーム、オクラと何かを混ぜた緑の野菜、人参の炒めもの?茶色い豆、緑の豆、招待不明の豆、紫の細長い何かの海藻のような見たことも食べたことも無いようなもの、小さなナンも同じお皿にのっていて、そのナンの上にはトマトやオニオンがもられていた。 非常にデラックスなカレー。見た目だけでも楽しませてくれる。 一つ一つがどんな味がするのかとっても楽しみだ。 友人も同じものを頼んでいたが、突然友人がそのすべてをぐちゃぐちゃと混ぜだしたのだ。 え? 「ここのカレーは混ぜて食べる方が美味いんだ」と。 人の食べ方にどうこういう事はない。 でも、混ぜろ混ぜろとうるさい。 カレーを混ぜている人をリアルに最後に見たのは、多分幼稚園のころだろう。 数十年はカレーライスを混ぜて食べる人をみていない。 僕はびっくりした。 でもそれが美味いらしい。 本当なのか。 本当にカレーを混ぜて食べるのが、正しいのか。正義はどこへいった? 我が国日本において、ものを混ぜて食べるという行為は、下品にならないのか? マナー違反ではないのだろうか。 色とりどりで飾られたちょっと豪華なカレーを混ぜて単一にする。 せっかくのごちそうが、 ねこまんまに見えた。 混ぜたい人は混ぜればいい。 留めはしまい。 彼はカツ丼も混ぜるのだろうか。 定食もすべて混ぜるのだろうか。 フランス料理やイタリヤ料理も混ぜるのだろうか。 ビュッフェに行っても何十種類の食材を混ぜるのだろうか。 何品もでてくる日本料理も混ぜるのだろうか。 このカレーだけは混ぜる。 そんな理屈が通るのだろうか。 それぞれの味を堪能したくないのだろうか。 綺麗なキャンバスに描かれた精巧な絵画。 その上から他人がペンキをぶっかけたようにも見えた。 まだ幼く箸を使えない幼児が、スプーンとフォークでテーブルを汚しながら食べている姿も思いだす。 それは、かわいい。 スパゲティーがほっぺたについていたり、 頭にケチャップがついていたり、 納豆が何故かへそにハマっているときなどだ。 なんと素敵で平和な光景だろう。 そこにマナーは当然必要ない。 マナーを学んでいる最中だからだ。 でも大人が、マナーなしに食事をすると見ていて気分がいいものではない。 特に日本人には、侘び寂び、粋、いなせ、礼儀、行儀の文化もある。 人の食べ方にとやかく言うことはない。 でも、僕にカレーを混ぜて食べることだけは強要しないでほしい。 仮に、100万円貸せと言われれば喜んで貸そう。 鼻でピーナッツを食えと言われれば喜んで4つぐらいは両方になんとか詰めよう。 裸で街を歩けと言われれば、それも喜んで受け入れよう。 でも、​カレーを混ぜて食え​と言われれば、 それは​​​断固拒否​​​する。 彼は仕事はできる人かもしれないが、僕の彼に対する評価はどん底まで下がった。 もちろん、「何故かカレーを混ぜない僕」の評価も彼からすれば、どん底まで下がったかもしれない。 もちろん、僕の評価が間違っている可能性もある。 礼儀として、作法として、嗜みとして、カレーを混ぜて食べるのが正解なのかもしれない。 (少なくてもそのお店では) 現代は少数派でも、100年後には世界中の皆がカレーを混ぜて食べているかもしれない。 でも、デートでレストランで彼女がカレーを混ぜだして、あんたも混ぜなって言われたら、 次のデートはないだろうな。 部下と食事にいって、その部下がカレーを混ぜだしたら、そいつには仕事頼まないだろうな。 5歳以上の自分の子供と食事にいって、カレーを混ぜだしたら、そんな食べ方するなと激怒するだろうな。 魚の食べ方で知的レベルがわかると言う。 食卓に焼き魚の頭をどちら向きに出すかで妻の教養もわかる。 茶の入れ方一つで作法や行儀もわかる。 これが日本のよい文化だと思う。 食べ方で評価が下がることもあるし、嫌われることもあるので、気をつけましょうね。 という話です。 カレーを混ぜる人への偏見を持っている人は少なからずいるということです。 俺の判断なんか間違いっぱなしである。 だから、カレーを混ぜるのは正解なのかもしれない。 日常の何気ない一コマでした。
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